SOFTIC著作権セミナー デジタル時代の新たな著作権法II
Innovation Policyとしての著作権法
〜次世代の著作権法を模索する〜
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2015.1.27

終了しました。たくさんのご参加を頂きありがとうございました。

●2015.1.27 「ディスカッション・ポイント」公開!!

ご案内


 2014年6月、米国最高裁は、テレビ番組をストリーミング送信する「Aereo」のサービスについて、「公の実演権」を侵害するとして第2巡回区控訴審裁判所の判断を破棄し、大きな話題となりました(American Broadcasting Companies, Inc. v. Aereo, Inc.)。日本では、類似のサービスにつき、すでに違法とする最高裁の判断が示されており(まねきTV事件、平成23年1月18日最高裁第三小法廷判決)、結論としては軌を一にしたように思われます。しかし、Aereo事件最高裁では、本判断がクラウド・コンピューティングについて法的判断を下すものではないと述べられ(多数意見)、クラウドビジネスへの影響に一定の配慮を示したほか、反対意見も付されており、全員一致で違法判断を示した我が国の最高裁とは、クラウドサービスに対する認識の点でやや隔たりがあるようにも思われます。

 番組転送サービスに限らず、クラウド・コンピューティングなど最新技術を用いたビジネスやサービスは日々進化し、常に既存のビジネスに変容を迫っています。法制度・法運用はこうした変化に迅速に対応することが期待されますが、国内だけでなく、国際的に見ても、その方向性が収斂しているとはいえません。例えば書籍のデジタル化においては、米国では2014年6月、大量のデジタル化がフェアユースとして是認された(Authors Guild v. HathiTrust, 第2巡回区控訴審判決)一方、日本では小規模な自炊代行業が違法であると判断されています(平成26年10月22日知財高裁判決)。 

 こうした差を、我々はどう考えるべきなのでしょうか。そして、目まぐるしく変化・発展を遂げる技術とビジネスに、著作権はどう対応し、また、対応していくべきなのでしょうか―

 本セミナーでは、日米欧の裁判例を中心にその動向を概観し、ディスカッションでは、「クラウドサービス等と著作権」について議論されている著作権審議会の検討も踏まえた上で、次世代の著作権法について模索してみたいと思います。

 皆様の奮ってのご参加をお待ちしております。

 

 

開 催 概 要

○開 催 日
平成27年2月9日(月)13時30分−17時
  ※受付開始:13時00分予定
○場  所

日本消防会館 5階 大会議室
東京都港区虎ノ門2−9−16  電話 03-3503-1486 
http://www.nissho-jyouhou.jp/nissho-hall/accesmap.html

○講 師 石新智規氏 弁護士、虎ノ門総合法律事務所
榊原美紀氏 パナソニック株式会社 知的財産センター 弁護士
田村善之氏 北海道大学大学院法学研究科教授
渡辺弘美氏 アマゾンジャパン株式会社 渉外本部 本部長
○参加料金
SOFTIC賛助会員  6,480円(消費税8%込み)
一         般  9,720円(消費税8%込み)
○定  員 100名(定員になり次第締め切り) → ●お申し込み
○主  催 一般財団法人ソフトウェア情報センター

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プ ロ グ ラ ム

13:00 受付開始(予定)
13:30

開会

講演:欧米判例動向の概観−近時の米国・CJEU(欧州裁判所)の動向 ・・石新智規氏

   
14:10 講演:日本判例動向の概観−まねきTV・ロクラク事件再考と自炊代行控訴審 ・・田村善之氏

14:40 休憩<10分間>
 
14:50

ディスカッション

モデレータ:石新智規氏
パネリスト:田村善之氏、榊原美紀氏、渡辺弘美氏

  • デジタル時代における「私的複製」(private use)・「公衆送信」(communication to the public)の再考(私的利用・公衆送信のイノベーションによる拡大)
  • 利用行為主体論の再考(規範的評価による主体の拡大とイノベーションの萎縮)
  • 「壮大な自炊代行」Google Book Searchに日本と欧州はどう対峙するのか―権利集中処理機関の可能性・孤児著作物立法の再考
  • 著作権法の変容:Innovation Policy, Communication Policyとしての著作権法
  • 次世代の著作権法をどう実現するか

16:40 質疑応答
 

17:00

閉会
   

※講演内容、時間等、急遽変更される場合があります。

 

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● お申し込み

下記申込用紙にご記入の上、電子メール(2014-4@softic.or.jp)またはファクシミリ(03-3437-3398)にてお申込ください。

申込用紙 PDF版    ワード版

・お申込み後、請求書の発送を以って受領・受付の確認とさせていただきます。
受講票は発行いたしません。当日は受付名簿にて、お申し込みの確認を行います。
・請求書お受け取り後、参加料を前日までにお振込み下さい。開催日以降になる場合はその旨ご連絡ください。
・振り込まれた参加料金は返金できかねますのでご了承下さい。なお、申込まれた方のご都合が悪い場合は、代理の方にご出席いただけます

<お振込先> みずほ銀行 新橋支店(130)普通口座 796799
<口座名義> 一般財団法人 ソフトウェア情報センター

 


● お問い合せ

一般財団法人ソフトウェア情報センター 著作権セミナー係
〒105-0001 東京都港区虎ノ門5-1-4東都ビル Tel 03-3437-3071  Fax 03-3437-3398
Web Site http://www.softic.or.jp/  メールアドレス 2014-4@softic.or.jp

 

 

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