「SOFTIC国際シンポジウム'99」では第1セッションで電子商取引における契約問題を議題とします。そこで、議論の前提を共通化するため次のような想定質問を題材とします。
I. XはネットサーフィンをしてCGの画像を販売しているYのウェブサイトを見つけた。XはY1という画像を気に入り、それを自分のコンピュータの壁紙に使うため、購入することに決めた。XはYのウェブサイトの購入画面にアクセスし、Y1を選択し、自分のクレジットカード情報をタイプし、クリックして注文を送信した。Yは購入確認画面を送信し、そこでXが購入確認ボタンをクリックするとY1のデジタルファイルがXの元にダウンロードされた。
上記の例で、
II. A社は、社内で使用する消耗品について最も合理的な価格による購入を目的として、web検索購買システムを稼働させた。このシステムは、常にインターネット上のwebを検索し、社内で使用する消耗品のリストと必要数量、購入希望価格のデータベースにより、条件に合致する商品を発見した場合には自動的に発注を行うものである。
B社はオフィス用消耗品の販売会社で、インターネットのweb上に受注システムを用意している。B社のシステムは、供給できる商品のリストと数量、価格、発送時期のデータベースにより自動的に発注を受け、受注すると自動的に納品データを作成し、B社はこのデータにより納品を実行して、請求する。
A社のシステムはコピー用紙2万枚をB社のシステムに発注したところ、B社のシステムはこれを20万枚の受注として処理し、20万枚の納品がなされた。A社は発注が2万枚であるとして、18万枚の受け取りを拒否した。受発注のエラーについての原因は不明である。
上記の例について、
以上