新年に書き始めるに当たり、能登半島地震のことに触れざるを得ない。亡くなられた方のご冥福をお祈りするとともに、消息の確認できない方、孤立されている方が一刻も早く確認され救出されること、そして避難されている方は勿論、被災された方々が1日も早く日常を取り戻されるようお祈りいたします。

さて。

1/6付日経新聞によれば、コンビニ大手2社は、今後3年間にアジア・オセアニアで1万店以上を増やすのだそう。日本で展開されている店舗数をとっくに上回っていて「主戦場、海外にシフト」との小見出しが躍る。商品開発、製造から流通、店舗経営など、コンビニのビジネスモデルは、日本発のイノベーションである。こうした記事を読むと、元気な日本を感じることができて何だか嬉しい。

常々感じていたことだが、日本でイノベーションというと、どうも技術革新と同義に用いているケースがよく見受けられる。技術的なイノベーションも、イノベーションのひとつではあるが、同義ではない。シュンペーターの定義した「イノベーション」には、技術という限定は勿論ない。また、イノベーションの成果や構成要素などのうち、知的財産権で保護されるものもあるのは言うまでもないが、コンビニのビジネスモデルがそうであるように、イノベーションが知的財産権で保護されなければイノベーションが生まれない、ということはない。ついでに言えば、以前に見たことがあるが、イノベーションを促進するために知的財産権保護を強化する、という論理は怪しい。

イノベーションは、多様性のある知識や情報、経験、価値観などが触れ合うことによって生まれるのだと思う。SOFTICもそうした場でありたい。・・・いや、具体的にどうするのかは難しいのです。

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